【ピーベリーの中でも大粒のものは小粒のものとどう違うのか】

コロンビアの南西部で産出されるコーヒー豆で大粒のものがあります。名前はピーベリーといいます。普通のコーヒーの実は、中に2つの半円形のタネが向かい合って入っているものですが、ピーベリーは中に丸い種が1粒入っているだけです。
ピーベリーはティピカ種の突然変異ですが、実が大きいため栽培も大変で、収穫量もとても低く、希少性の高いものです。
大粒のものは通常のコーヒー豆の2倍ほどあります。ブラジルやメキシコ、懲りんビアなどのいくつかの個人農園で、高品質コーヒーとして大粒のものは大切に栽培されています。

ピーベリーの中にも大粒になるまで育てるものだけでなく、小粒のものはあります、丸い形をしているので焙煎しやすく、大粒と違って火も通りやすいです。ただ、ピーベリーが含まれる割合は収穫量の3パーセントから5パーセントしかなく、いずれにせよ希少性はある豆です。タネが単独で入っている原因もはっきりしておらず、枝のどの辺りにできるのかもわからず、見た目でもなかなか見分けもつきません。

ピーベリーは突然変異でその形になっているだけで、生豆の成分は一般的に見かけるコーヒー豆と変わりはありません。ただ、丸い形状のため火の通り方が均一になり、豆もやわらかいため火が通りやすくなり、焙煎後の味わいが異なるのです。焙煎の難易度は低く、初心者でも上手に焙煎できます。
産地によってはピーベリーだけを集めたものを高値で取引しているところもあります。

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